ジャガイモの水耕栽培−ペットボトルで簡単栽培、用土(培地)、養液、肥料は?
ジャガイモの水耕栽培−ペットボトルで簡単栽培、用土(培地)、養液、肥料は?
ジャガイモなんて水耕栽培じゃ、できるはずがない!
そう思っていたのでした。それが培地をパーライトにすればできそうな感じがしないでもない、いや、普通にできるだろうという考えに変わり、何気なしにセットしておいておきました。
何もしていません。 正直、水耕栽培のくせに肥料を与えていません。元から入っていた肥料としては、前の作物の水耕用の肥料が若干残っていたかもしれませんが、一度、パーライトの培地を水洗いしていますので、ほとんど無いに等しいです。
それでも、ジャガイモが球根のような性質を持っているため、出来てしまうところが恐ろしくも有り、食糧事情を底支えする堅実な農作物としての側面を大いに発揮した結果となりました。
しかし、当然、食べれるほどの収穫でもなく、普通に栽培するのに比べると全然、成長していない、失敗だろ!というような結果です。
ただ、栄養さえ与えれば普通に出来ますということが分かりました。また、面白いことが1つ分かりましたので、載せています。
それは、種イモが全く、劣化していないのです。
これはおかしすぎます。不思議でしょうがないのですが、普通、土の中で育てていると、栄養を使い果たしたジャガイモの種イモはスカスカになって皮だけになってしまいます。
これは、種イモがジャガイモの新芽や茎、葉の栄養源となっているのだと思っていました。そのため、ジャガイモにはあまり肥料は必要なく、とくに栽培初期にはジャガイモの種イモの養分で伸びてくるはずだから追肥だけすればいいわけだと思っていたのですが、違う事になりそうです。
痩せた大地でも育つはずだといっている人もいました。種イモの栄養で茎葉が伸びるのであれば、あとは、イモは澱粉が多いと言われているので、澱粉の材料は水と光合成であると言われているので、茎葉が伸びてさえいれば、肥料はなくても、新しいジャガイモが地下茎に付いてできて肥大してくるはずです。そのため、本当に痩せ果てた大地でも育つはずです。
しかし、そう言っていたのは実は違うようです。大地が痩せていると、初期の新芽から茎葉が伸びるところも上手くいかないのではないかという事が予測されます。
よくわかりませんが、とにかく、種イモは栄養を吸収されて消えて皮だけになっているのではなく、微生物に分解されているだけなのだという推論ができます。
下の写真を見てみると分かりますが、種イモは硬いままです。少し凍ってしまったのでスジが入っていますが、実のつまり具合、重量は変わっていない感じです。
つまり、栄養分が抜け出た様子はないのです。
茎葉は肥料を与えていないのであまり大きく慣れずに、土寄せしていない状態で30cmから40cm程度と葉も小さく、小ぶりではありますが、それなりに成長していました。
これは種イモからの栄養ではなく、水耕栽培の培地に残っていた僅かな栄養分で育ったような気がします。
では、なぜ、種イモはしっかりと残っているのか?むしろ生き生きしているくらいですが、
それは、半分に切りませんでした。また、ジャガイモを分解する微生物が極端に少ない状態であったのだと思います。
こういう環境では、種イモもそのまま生きて残っています。ただ、それだけだと思います。
つまり、種イモって必要なものではなく、あの新芽の細胞の固まりさえあれば、新芽があればいくらでもジャガイモは育つはずだというわけです。
決して種イモから離脱した茎葉は育たないわけではないのです。
もちろん、芽かきをして抜いた茎葉を埋めておけばいくらでも育っていきます。
しかし、結局、そんな勿体無い、無意味なことをなんでするんだ??ということです。
種イモ制度は必要じゃない??
ということかもしれません。
種イモじゃなくて、苗でいいのではないでしょうか??そうなると、1つのジャガイモから発生しうる新芽なんて無数にあるので、
ただでさえ安いジャガイモが種イモでいくらかの値段をつけるようになったのが、また、芽の部分だけを伸ばして苗で売ればいいって分かったら、しかも、芽かきという面倒な作業からも解放されるって、わかったら、ほんとうにもう大変なことになってしまいますね。
あくまでも専門家ではない人間の妄想ですが。。
ジャガイモの水耕栽培の様子